ポケGO、インスタ、君の名は。… 世相反映する2016年ヒット商品
月刊情報誌「日経トレンディ」が選ぶ「2016年ヒット商品ベスト30」の上位企業への表彰式が11日、東京・六本木の東京ミッドタウンで開かれた。「ポケモンGO」など今年話題になったサービスや商品の開発者らが登壇し、記念の盾が贈られた。
「ベスト30」は同誌創刊(1987年)以来の企画で、売れ行き▽新規性▽影響力−の3項目で評価した独自の順位付け。今年は、大ブームのスマホゲーム「ポケGO」が1位に立ち、新海誠監督のアニメ「君の名は。」や、煙が出ない加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」なども上位にランクインした。
ポケGOは日本だけでなく世界中で人気に火が付き、大ブームになった。ポケGOを町おこしに活用しようという自治体も現れたほか、車の運転中にプレーする利用者が熱中するあまり事故が起きるなど社会問題にも発展した。
ランキングの今年の特徴としては、ポケGOのほか画像共有サイト「インスタグラム」や、個人間で所有物を売買できる「メルカリ」など、スマホ・サービスが高い評価を得た。
生の野菜や果物をふんだんに使って作る「グリーンスムージー」や、腸内環境を整える効果のある「スイーツデイズ 乳酸菌」などは現代人の根強い健康志向を反映したとみられる。あいさつに立った日経トレンディの伊藤健編集長は「スマホ発のヒットが上位に並び、消費の主役が若者に移ってきた」と指摘した。
ポケGO開発元のナイアンティック社アジア統括マーケティングマネジャー、須賀健人さんは「リアルワールドゲームとポケモンが出会い、すばらしいパートナーシップのもとに生まれたのがポケGOだ」と語った。